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満中陰志に人気の品物は?贈る際のマナーや挨拶状の文例も紹介

満中陰志は主に関西地方で「香典返し」と同じ意味合いで使われている言葉です。満中陰志には、どのような品物を贈ったら良いのでしょうか。そこで本記事では、満中陰志によく選ばれている品物や選定のポイント、満中陰志を贈る際のマナーなどをご紹介します。

お供えに人気の和菓子のイメージ

目次

満中陰志と香典返しの違いとは?

満中陰志とは、四十九日を過ぎたタイミングでいただいた香典へのお返しと、忌明けのご報告として贈る品物のことです。香典返しと同じ意味ですが、地域によっては満中陰志を使うところがあります。仏教用語では四十九日のことを「中陰」と呼び、「満中陰志」は無事に中陰を終えたということを意味します。あくまでも仏教用語として使われる言葉で、神教やキリスト教などほかの宗教では使われません。

満中陰志で選ばれている人気の品物

満中陰志では、食品や日用品などの品物がよく選ばれています。ここでは、お返しとして人気の品物をご紹介します。

カタログギフト

カタログギフトは、受け取った方がカタログから好きな商品を選んで申し込めるギフトです。お返しNaviでは3,000円以上のお返しの中で、ランキング上位の品物に選ばれています。

カタログギフト凛は、落ち着いた和風テイストのデザインが特徴のカタログギフトです。価格は4,400円~55,880円(税込)で、最大約450ページ、約2,200点以上の商品が記載されています。国内外の有名ブランドや体験型ギフト、グルメ商品など多くの方に喜ばれる品物が満載です。

カタログギフトの「日本のおいしい食べ物」は落ち着いた表紙が特徴的なカタログギフト。価格は4,40円~45,320円(税込)で、五感で味わう美しい食が掲載されているカタログギフトです。梅干しや海苔といった食品や、わらびもちのような和菓子のように多彩な商品から選べるのが魅力です。

お菓子(洋菓子/和菓子)

お菓子は満中陰志の贈り物として人気の品物です。お返しNaviのランキングでは、2,000円~のお返しで特に人気となっています。

ガトーセレクション小は、カリフォルニア産のアーモンドを使って焼き上げた本格的なガトーショコラの詰め合わせセットです。ダックワーズのキャラメル・抹茶・カフェ・プラリネが1点ずつ、フィナンシェの抹茶・ショコラ・紅茶・プレーンが1点ずつ入っています。

とりたまの里 グルテンフリーバウムセットは、おやつサイズの食べやすいバームクーヘンをセットにしたギフトです。とりたまバウムプレーンが3個、抹茶が2個、コーヒーが2個、レモンが2個入っています。グルテンフリーなので、身体にもやさしいお菓子です。

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海苔

海苔は、お返しNaviのランキングでは2,000円台の満中陰志のお返しとしてランキング上位に入っています。味付のりは賞味期限が長く、食卓でいつでも楽しめるためおすすめです。

広島海苔3種味海苔セット4本詰は、広島県産の牡蠣でつくった「かき醤油」で味付けされた海苔の詰め合わせセットです。かき醤油味付のり、味付のり、無添加味付のりの3種類の味が楽しめます。

白子のり 味いろいろ詰合せは、4種類の味付のりが楽しめる詰め合わせセットです。信州わさび使用のわさびのり4袋、濃厚味付のり4袋、丸大豆醤油味のり4袋、紀州梅使用うめ味のり4袋が入っています。

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酒類

ビールや日本酒、ワインなどの酒類は、お酒好きの方におすすめの品物です。ただし、仏教の教えである「不飲酒戒(ふおんじゅかい)」という戒めにより、お酒を贈ることは避けたほうがいい場合があります。地域やご家庭によっても考え方は変わるため、念のため確認をしてから贈りましょう。故人を偲ぶ意味合いや、米どころの地域ではお酒を贈っても問題ない場合が多くあります。

アサヒスーパードライ缶ビールセットは、のどごし爽やかな辛口ビールが味わえる缶ビールのセットです。スーパードライの350ml缶が10本、500ml缶が2本入っています。クセのないすっきりとした味わいなので、多くの方に選ばれている缶ビールです。

賀茂鶴 上等酒 仏事箱は、ふくよかな香りが特徴の本醸造酒です。賀茂鶴上等酒300mlが1瓶入っています。仏事用のギフトなので、落ち着いたデザインのパッケージが特徴。冷やでも熱燗でも楽しめます。

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タオルギフト

タオルギフトは、贈り物として定番の人気商品です。お返しNaviのランキングでも、1,000円台のお返しの品物として人気があります。

西川オーガニックコットンフェイスタオル(2P)は、インド産の上質なコットンを使用した高級タオルです。オーガニックコットンのフェイスタオルが2枚セットになっています。吸収性が良く、肌にやさしいタオルです。

リバティ ファブリックス フェイスタオル(1P)は、イギリス発のブランド「リバティ・ファブリックス」とのコラボ商品です。希少性の高いピマコットンで甘撚りしたフェイスタオルが1枚入っています。

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石けん・洗剤

石けんや洗剤などの衛生用品は、日常使いできるため満中陰志にもおすすめの品物です。お返しNaviのランキングでも、食器用洗剤や洗濯用洗剤が500円台のお返しの品物として人気があります。

花王キュキュットセットは、ロングセラーである花王の手洗い用洗剤キュキュットの詰め合わせセットです。240mlのキュキュットとキュキュットクリア除菌がそれぞれ1本ずつ入っています。フレッシュな香りで、洗いあがりもすっきりの食器用洗剤です。

ライオントップスーパーナノックスギフトは、洗浄、消臭、防臭、抗菌が1本でできる高機能な洗濯用洗剤と食器用洗剤のセットです。トップスーパーナノックスニオイ専用本体に、食器用洗剤のチャーミーマジカ除菌プラスもついています。

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お返しNaviでは、価格帯別の人気商品ランキングをご紹介しています。満中陰志の品物の選定にお悩みの方は、ご参考にされてみてはいかがでしょうか。

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満中陰志の選定ポイント

満中陰志で贈る品物は、不幸を残さないように食品や洗剤などの消耗品を選ぶと良いとされています。また、白装束で旅立つイメージからタオルやハンカチなどの白いものを贈るのも定番です。ここでは、満中陰志の選び方や選定のポイントをご紹介します。

食品は消費期限に注意

食品を贈る場合は、消費期限が長いものを選ぶのがおすすめです。常温で保存でき、賞費期限が1ヶ月以上あるものが良いでしょう。例えば、お菓子ならクッキーやフィナンシェなどの焼き菓子、和菓子なら羊羹やせんべいなど水分が少ないものであれば賞費期限が長めです。

そのほか、海苔や昆布などの乾物、ドレッシングやジュースなど缶・瓶に入ったものなども長持ちします。特に、詰め合わせの商品はすぐに食べきれないことも多いため、なるべく消費期限が長いものを選ぶと最後まで消費しやすいでしょう。

お菓子は個別包装されているものがおすすめ

お菓子を選ぶ場合は、個別包装されているものがおすすめです。個別包装であれば一度に袋を開けなくて済むため、未開封の分は長く保存しておけます。また、詰め合わせのお菓子は一人で食べきれないことも多いため、家族や友人とシェアすることも多いでしょう。個別包装なら衛生的にシェアできることができます。

また、個別包装のお菓子は1つの箱に数種類のフレーバーが入っていることが多く、長くたくさんの味を楽しむことができます。例えば、洋菓子ならバニラやチョコ、ストロベリー、抹茶など、複数のフレーバーを楽しめるように工夫されています。

華美なパッケージの品物は避ける

満中陰志の贈り物は、お祝い事ではないため華美なパッケージの品物は避けましょう。一般的に販売されている香典返し用の品物は、シンプルで落ち着いたデザインのものが多くなっていますが、パッケージが明るめの場合は弔事用の包装紙で包むと見た目が落ち着くでしょう。

弔事用の包装紙は光沢がなく、濃紺や深緑などの落ち着いた色を選ぶのがおすすめです。また、包装紙の柄は無地が基本です。花柄やつむぎ柄など弔事にふさわしい上品なデザインなら差し支えない場合もあるため、柄があったほうがいい場合、親族で確認して選ぶようにしましょう。

お相手のライフスタイルを考慮して選ぶ

贈る相手のライフスタイルに合わせて選ぶことも大切です。例えば、普段お酒を飲まない方にお酒を贈っても、お相手は困ってしまうかもしれません。また、ほとんど料理をしない方に調味料を贈っても使いきれないでしょう。

相手のライフスタイルを把握していない場合は、誰にでも喜ばれるギフトがおすすめです。タオルや石鹸、洗濯用洗剤などの日用品なら、ライフスタイルに関係なく使えます。また、相手に選んでもらえるカタログギフトを贈るのも一つの方法です。

カタログギフトは申込み期限に注意

カタログギフトは申込み期限がある点に注意が必要です。発行するメーカーやショップによっても有効期限が異なりますが、一般的には3~6ヶ月以内、長くても1年以内に申し込む必要があります。申し込み期限が過ぎた場合は、商品を受け取れなくなります。また、購入者への返金もありません。贈る際に、早めに購入すると、受け取ってから申し込み期限までの期間が短くなってしまうため、なるべく購入から送付までの期間をあけないようにしましょう。

満中陰志を贈る際のマナー

満中陰志を贈る際は、マナーを知っておくことが大切です。せっかく良いものを選んでもマナーを守っていないと、贈る相手に不快な思いをさせてしまう可能性があります。品物の金額や贈るタイミング、挨拶状の書き方など、基本的なマナーを把握しておきましょう。

品物の金額相場

満中陰志として贈る品物の金額は、いただいた香典の3分の1から半額程度が目安です。なお、神道やキリスト教の場合も、相場は3分の1から半額程度であることが多いです。例えば、1万円の香典を受け取ったら、3,000~5,000円程度のものを贈るのが基本的な考え方です。ただし、親族などの身近な人から高額な香典を受け取った場合は、4分の1から3分の1くらいでも良いとする考え方もあります。香典の相場は地域によっても異なるため、満中陰志の金額も地域によって相場が変わってきます。

また、身内に不幸があった場合は忌引き休暇を取得することが多いため、勤務先から香典を受け取ることも少なくありません。その場合に満中陰志を贈るかどうかは、会社の風土によっても変わってきます。連名や部署名の香典を受け取った場合は、お返しとして後日一人ひとりに個別包装のお菓子を配る方法もあります。ただし、会社の同僚などから個人的に香典を受け取った場合は、一般的な相場と同じ金額の品物を贈るのが基本的なマナーです。

満中陰志を贈るタイミング

満中陰志を贈る時期は、四十九日の法要が過ぎた後とされています。ほかの宗教の場合は満中陰志のマナーとは異なりますが、それぞれの宗教に合わせたタイミングでお返しを贈りましょう。例えば、キリスト教には満中陰志や香典の習慣はありませんが、御花料のお返しを贈ることが多くなっています。贈るタイミングは宗派によって異なりますが、大体葬儀から約1ヶ月後が目安です。

なお、お返しは喪主が直接届けるのが本来の渡し方とされていますが、近年では配送業者に届けてもらうことが定着しています。また、葬儀当日に参列者に品物を手渡す「当日返し」も少なくありません。現在は親族が遠方に住んでいるケースも多く、お通夜や葬儀には参列しても四十九日の法要には参列しないことが多いためです。当日返しの場合は、参列者全員に同じ品物を渡すのが一般的となっています。ただし、高額な香典を受け取った場合は、後日追加でお返しをすることもあります。

挨拶状の書き方

満中陰志を贈る際は、品物に挨拶状を添えて贈るのが一般的です。当日返しの場合も挨拶状を添えて品物を手渡しします。挨拶状を書くときは、「句読点を入れない」「行頭を揃える」などのマナーがあります。また、仏式と神式やキリスト教式では書き方が異なるため注意が必要です。例として仏式の文例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

謹啓
先般 (続柄)(俗名) 葬儀に際しましては鄭重なるご芳志を賜り
かつご丁重なるご厚志を賜り誠に有難く厚く御礼申し上げます
○月○日  (戒名)
四十九日の法要を滞り無く相営むことができました
生前に故人が賜りましたご厚情に対しあらためて感謝申し上げます
つきましては 供養のしるしまでに心ばかりの品をお届け致しましたのでご受納くださいませ
本来であれば拝眉の上御挨拶申し上げるべきとは存じますが 略儀ながら書中を持ってご挨拶申し上げます
敬具
令和○○年○月○日
喪主 ○○○○○
親族一同

なお、神式の場合には、「四十九日の法要」ではなく「五十日祭」を行うのが一般的です。また、キリスト教式の場合はカトリックでは「昇天記念会」を、プロテスタントでは「召天記念式」を行いますので、挨拶状はその内容にあわせ記載しましょう。

掛け紙の選び方

満中陰志を贈る場合は、のし紙ではなく掛け紙を使います。掛け紙とは、熨斗(のし)がなく、水引きのみの付いた紙のことです。のし紙は結婚や出産などのお祝い事で贈り物をする際に添えるものですが、掛け紙は香典返しなどの弔事で使用されます。掛け紙の水引は宗教や地域によって色が異なります。

仏式では白と黒の結び切りを使うのが一般的です。さらに、仏式では蓮が描かれた結び切りを使うこともあります。また、関西や西日本、北陸などの一部の地域では黄と白の結び切りを使用することもあります。ただし、あくまでも一般的な例なので、掛け紙を選ぶ際は身内や親族の方などに事前に確認しましょう。

結び切りは、一度結ぶとほどけない結び方であることから、繰り返したくない出来事に用いられます。弔事は繰り返しなくないことなので、結び切りが使われるのです。

表書きの書き方

掛け紙には表書きをしますが、表書きに書く言葉も宗教や地域によって異なります。仏式の香典返しの場合は、「志」を表書きとして用いるのが一般的です。また、先にお伝えしたとおり、関西や西日本、北陸地方では、香典返しのことを満中陰志と呼ぶことがあるため、その場合は表書きにも「満中陰志」と書きます。

「志」は宗教に関係なく広く一般に使われている表書きなので、神式やキリスト教式の場合にも使用できます。神式やキリスト教式では、「志」以外にも、故人を偲ぶ、追慕するという意味で「偲び草」と書くこともあります。そのほか、中国地方や四国、九州地方の瀬戸内海側の地域では「茶の子」を用いることもあります。

なお、キリスト教では本来香典返しという習慣がないため、香典返しはあくまでもご挨拶の贈り物という位置づけになります。そのため、「感謝」や「粗品」などと表書きすることも多くあります。

満中陰志や香典返しの品物選びに迷ったら、品物の選定から掛け紙・挨拶状の作成・お届けまでお返しナビにお任せください。


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