盆提灯
亡くなられてから初めて迎えるお盆を「初盆」といい、普通のお盆よりもお飾りやお供えを盛大にします。 以前は初盆には白提灯を贈るのが正しい作法とされていましたが、現在では柄入りのものをお求めになることが多くなってきました。 提灯はご先祖様の精霊送迎の意味だけでなく、精霊に安らかに成仏してほしいという祈りと、生前のご恩に対する感謝の気持ちが込められています。 ご先祖様を想う気持ちを託し初盆を迎える家では、親戚や故人と親しかった方々から贈られた提灯や、お供え物を仏間に飾ります。
盆提灯は多ければ多いほど故人を祀るのに賑やかです。 贈る側としましても生前お世話になった、また親しくお付き合いしたという印ですので、真心を込めて選びたいものです。
お盆提灯Q&A
- 盆提灯は誰が贈るのですか?
- よく親戚が提灯を贈ると言われていますが、最近では喪家がご用意する事が多くなっています。
生前のご恩に感謝する意味で親しい友人やお世話になった方へ贈っても差し支えないようです。 盆提灯はこちらから - 盆提灯はなんの為に飾るのですか?
- 盆提灯はお盆にご先祖や故人の霊が迷わず帰ってくる目印として飾ります。
盆提灯には迎え火と送り火の役割があり、お世話になった故人の冥福を祈り、感謝の気持ちを表すものです。 - 初盆の家には白い提灯で家紋入りでないとダメと聞いたのですが本当ですか?
柄物の家紋入りを購入したのですがダメなのですか? - 昔は一年目に白い提灯で二年目以降は柄物に家紋を入れて飾られていましたが、 今では一年目に柄物の家紋入りを購入して永く大切に毎年飾られる傾向もあるようです。
- 盆提灯は宗派によって飾る・飾らないがあるのでしょうか?
- 盆提灯はあくまで先祖の霊が帰ってくるための目印なので、宗派によって飾る・飾らないはございません。
- 盆提灯は一対で飾らないといけないですか?一個だけではダメなのですか?
- 寺院の内陣や仏壇などは左右対称となっており、飾ってある仏具も一対で置くことが基本です。
盆提灯も通常同じ柄を二個セットで飾るのが基本となります。